ギリシャ首相“削減目標延長を”
7月7日 6時56分
先月就任したギリシャのサマラス首相は議会で施政方針演説を行い、
深刻な不景気から脱するため財政赤字の削減目標の期限を2年間延長するよう、
EU=ヨーロッパ連合などに求めていく考えを示しました。
ギリシャでは、先月行われた議会の再選挙の結果、緊縮策の継続を掲げるサマラス政権が発足し、
6日、サマラス首相は議会で施政方針演説を行いました。
この中でサマラス首相は、鉄道など国営企業の民営化や公的機関の統廃合などを通して歳出削減を進めていく考えを示しました。
さらに、EUなどが大規模な財政支援の条件として求めている緊縮策について
「ユーロ圏でのギリシャの地位を保証するためのものだ」と述べて、今後も着実に続けていく考えを強調しました。
その一方でサマラス首相は、緊縮策が深刻な景気の後退を招いているとして、
2014年までに財政赤字をGDP・国内総生産の3%にまで削減するという目標の達成期限を
2年間延長するようEU側に求めていく考えを示しました。
ギリシャでは先月、議会の再選挙が行われるなど政治的混乱が続き、財政再建はすでに計画通りに進んでおらず、
サマラス首相の要請にEU側が応じることになるのか注目されます。
NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120707/k10013413931000.html