信用不安巡り仏伊首脳会談
6月15日 6時16分
ヨーロッパの信用不安が続くなか、フランスのオランド大統領とイタリアのモンティ首相が14日、
首脳会談を行い、議会の再選挙が予定されるギリシャについて、
財政緊縮策を維持してユーロ圏にとどまってほしいという立場を改めて確認するとともに、
財政再建のためには経済成長を重視すべきだと強調しました。
フランスのオランド大統領は、14日、イタリアのローマを訪問し、モンティ首相と首脳会談を行いました。
会談のあとの会見で、モンティ首相は、17日に議会の再選挙が行われるギリシャについて
「財政再建の約束を尊重しユーロ圏にとどまることを望む」と述べました。
一方、オランド大統領は、フランスが求める信用不安の対策として、財政再建のため経済成長を重視することや、
ユーロ圏の国々の財政政策を調和させ統合を深めていくことを、
EU=ヨーロッパ連合のファンロンパイ大統領に提案したことを明らかにしました。
そのうえで、オランド大統領は、財政統合を深めていくため、
ユーロ圏が共同で発行する債券、ユーロ共同債の導入や、金融取り引きへの課税などを議論したいという考えを示しました。
さらに、巨額の不良債権を抱えるスペインの銀行に対しEUが支援する姿勢を示したにもかかわらず、
信用不安が深まっていることについて、オランド大統領は
「ひとつの解決策を見いだしたが、これから実行に移さなければならない」と述べました。
NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120615/k10015842961000.html