米シカゴで開催されていた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議は21日、
オバマ米大統領が示した2014年末までのアフガニスタンからの
国際治安支援部隊(ISAF)の撤退計画で合意に達し、2日間の日程を終えた。
NATOのラスムセン事務総長が記者団に語ったところによると、
NATO主導のISAFは2013年中にアフガン側へ治安権限を移譲し、
14年には部隊が撤退する。
一方、アフガニスタンの治安部隊は14年に35万人規模まで増員し、その後は
治安状況によって縮小する可能性もあるという。
NATOからは15年以降、アフガン治安部隊に助言や訓練を提供する
ISAFとは別の要員が送り込まれる。
撤退後のアフガン治安部隊への支援には年間40億ドル(約3200億円)の
費用がかかるとみられ、一部の国は今回の会議で拠出を表明した。
アフガンへの治安権限の移譲が前倒しになったのかとの質問に、
同事務総長は「当初から予定の中にあったことだ」と否定した。
オバマ大統領は、アフガン軍事作戦を「責任ある終結」に導くための
「明確な行程表」ができたと述べた。
一方で「これで完璧だ、さあ荷物をまとめて帰ろう、と言える最適な瞬間が来る
とは思わない。これは過程であり、イラクの時と同様、時として混とんとした
ものになる」との見方を示した。
会議にはアフガンのカルザイ大統領も出席した。
大統領は21日、CNNとの独占インタビューで、14年までに国内の治安を
全面的に担う用意はできているかと問われ、「もちろんだ」と自信を示した。
さらに「6カ月以内に国土の75%で治安を引き継ぐ計画がすでにある」と語った。
ソースは
http://www.cnn.co.jp/world/30006674.html ■NATO
http://www.nato.int/cps/en/natolive/index.htm Summit meetings of Heads of State and Government
http://www.nato.int/cps/en/SID-923F564D-74BCE15F/natolive/events_84074.htm Chicago Summit Declaration on Afghanistan Issued by the Heads of State and Government of Afghanistan and Nations contributing to the NATO-led International Security Assistance Force (ISAF) 21 May. 2012
http://www.nato.int/cps/en/natolive/official_texts_87595.htm?