サルコジ氏に疑惑相次ぐ=カダフィ政権から不正資金?−仏大統領選
【パリ時事】フランスのニュースサイト「メディアパート」は28日、
サルコジ大統領にリビアの旧カダフィ政権から不正資金が流れていた可能性があると報じた。
また、性的暴行事件で失脚した国際通貨基金(IMF)のストロスカーン前専務理事は、
事件の背後にサルコジ政権の策略があったと示唆。
1週間後の決選投票で再選を目指すサルコジ氏は、相次ぐ疑惑でさらに厳しい立場に追い込まれそうだ。
メディアパートは、サルコジ氏が初当選した2007年の大統領選前に、
当時のカダフィ政権がサルコジ陣営に5000万ユーロ(約53億円)を提供すると同意したことを示す文書を入手したと報道。
文書は同政権高官やサルコジ氏側近の署名入りとされるが、実際に資金提供があったかどうかは明らかでない。
サルコジ政権は07年12月にリビア最高指導者だったカダフィ大佐(当時)をフランスに迎えるなど、
リビアとは比較的良好な関係だったが、政権崩壊に追い込んだ昨年の対リビア軍事作戦では主導的役割を担った。
サルコジ陣営の報道担当者は、報道は大統領選の対立候補である社会党のオランド前第1書記陣営の差し金だと主張している。
(2012/04/29-14:25)
時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2012042900092