米連邦捜査局(FBI)は9日、米アップル(Apple)の共同創設者・故スティーブ・ジョブズ
(Steve Jobs)氏に関する191ページの調査記録を公開した。
調査記録は1991年、当時のジョージ・H・W・ブッシュ(George H.W. Bush)大統領が
ジョブズ氏を大統領輸出委員会(PEC)の委員に指名する意向を示したことを受け、
FBIがジョブズ氏の同僚、友人、家族、隣人の証言を基に身元調査を行ったもので、
本人にも聞き取り調査を行っている。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)が情報公開法(Freedom of
Information Act)に基づいて情報開示を求めたことを受け、公開された。
調査当時にすでにアップルを辞め、NeXTコンピュータ(NeXT Computer)を設立していた
ジョブズ氏は、FBIに対し、1970〜74年の高校・大学時代にマリフアナやハシシュ、
LSDを使っていたと告白したが、調査時点までの5年間は違法薬物を一切使っていないと述べた。
ジョブズ氏は、ウォルター・アイザックソン(Walter Isaacson)氏が執筆した伝記
『Steve Jobs(邦題:スティーブ・ジョブズ)』の中でも、薬物使用の事実を認めている。
調査記録には、
「ジョブズはアップルのCEOとしていくつかの訴訟を起こされたが、逮捕歴はない」
「共産党員ではない」とも記している。
■「政府の責任ある地位に推薦したい」
人柄については、複数の人が「意志が強く、頑固で、勤勉で、信念に突き動かされている」
と答えた。「天才」だという声もあった。
「他人にはとても誠実で、単刀直入にものを言う。思ったことは何でも口に出して言う」
という証言がある一方で、「自分の思い通りになっているうちは誠実」
「目標を達成するためには事実を歪曲することも厭わなかった」と、誠実さに疑問を投げかける
人もいた。
また、東洋やインドの神秘主義・宗教に触れたことで、ジョブズ氏の哲学が変化したとの
証言もあった。
「この変化はジョブズ氏の私生活に好影響をもたらしたようだ。質実剛健を好むようになり、
時には修道士のような存在にもなった」と、FBIは記している。
人格について一部に否定的な意見もあったものの、証言者全員が、ジョブズ氏を政府の責任ある
地位に推薦したいと述べた。
ソースは
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/2856810/8438228 ■FBI
http://www.fbi.gov/ Steven Paul Jobs
http://vault.fbi.gov/steve-jobs/steve-jobs-part-01-of-01/view