ギリシャ:土地取引疑惑での聖職者逮捕 社会に動揺広げる
【ローマ藤原章生】08年9月に発覚したギリシャ政府と正教会幹部による
数億ユーロ(約数百億円)規模の土地取引疑惑で、
ギリシャ正教バトペディ修道院のエフレム修道院長(55)が
公金横領などの疑いで逮捕されたことが社会に動揺を広げている。
ギリシャではこれまで、聖職者は「不可侵」と考えられてきたためだ。
ギリシャ控訴審が12月28日、修道院長を逮捕した。司法当局によると、
修道院長は08年、中道右派「新民主主義党」政権(当時)幹部と、
修道院の安価な土地を高価な国有地と交換する裏取引を謀った疑いがあるという。
バトペディ修道院は、キリスト教東方正教の聖地で世界遺産のギリシャ北部アトス山に集まる修道院の一つ。
毎日新聞 2011年12月31日 20時00分
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20120101k0000m030037000c.html