(CNN) 映画配給会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメントが5日に死去した
米アップル共同創業者、スティーブ・ジョブズ氏の伝記を映画化する権利の獲得に
動いていると報じられたことを受け、誰がジョブズ氏を演じるのかをめぐって早くも
憶測が飛び交っている。
ジョブズ氏の伝記は10月24日に発売予定。米紙ニューヨーク・タイムズなどの各社は、
ソニー・ピクチャーズがこの伝記を映画化する権利の獲得に向け、100万ドル規模の
契約交渉を進めていると報じた。
しかし、スクリーン上でジョブズ氏の姿を甦らせることのできる俳優探しは難航必至だ。
この業界で長年にわたって映画やテレビ番組の配役を手掛けてきたタマラ・ビリク氏に、
ふさわしい配役を予想してもらった。
ビリク氏が真っ先に思い浮かべたのは、「プラダを着た悪魔」などに出演したベテラン
俳優、スタンリー・トゥッチだった。「外見的にも似ていると思う」「スタンリーはいつも非常に
聡明な人物を演じてきた。まさにスティーブ・ジョブズ氏に当てはまると思う」と話す。
若手ではテレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」の出演者、アンディ・サムバーグを挙げた。
同番組で披露したフェイスブックの創業者、マーク・ザッカーバーグ氏の物まねは評価
できるという。
ほかに可能性のありそうな俳優としては、ジョシュ・スタンバーグ(テレビ番組「私はラブ・
リーガル」に出演)、エイドリアン・パスダー(同「ヒーローズ」出演)、マシュー・モディーン、
クリスチャン・ベイル、ジェイソン・シュワルツマン、ボブ・サゲットを挙げている。
ジョブズ氏の物語は過去にも1度、映画になったことがある。1999年の映画「バトル・
オブ・シリコンバレー」でジョブズ氏を演じたのは、「ER緊急救命室」で注目されたノア・
ワイリーだった。
そしてもちろん、ジョブズ氏の生涯を語る上で欠かせないもう1人の人物が、ジョブズ氏
とともにアップルを創業したスティーブ・ウォズニアック氏だ。この配役にはジャック・
ブラック、ザック・ガリフィアナキス、フィリップ・シーモア・ホフマンなどが考えられそうだ。
1976年には両親の自宅のガレージで同社初の製品「アップル1」を完成させる。
アップルの主力商品となる「マッキントッシュ」は1984年に発売され、売れ行きは好
調だった。しかし唯我独尊のジョブズ氏が同僚と衝突することも多く、86年には権力
争いの末に、アップルを退社した。その後経営不振に陥ったアップルに96年に復帰、
翌年にCEOに就任。2001年に発表したiPodを大ヒットさせてアップルの再建を果たし、
その後10年でiTunes(03年)、iPhone(07)、App Store(08年)、iPad(10年)などの
ヒット商品を次々に送り出して業界をあっと言わせた
http://www.cnn.co.jp/showbiz/30004267.html 高田純次で.