【フィリピン】ギャンブル大国 庶民熱中、違法「フエテン」 売り上げ「合法」の数倍[10/10]
1 :
月曜の朝φ ★:
フィリピンでは、ギャンブルが盛んだ。米国ラスベガスにあるようなカジノから、数字を当てる
「フエテン」と呼ばれる庶民的ギャンブルまで多種多様だ。合法と違法を合わせた年間売り
上げは700億ペソ(約1260億円)を超えるとみられ、国軍の年間予算を大きく上回る。
このうち半分を占めると推定される違法ギャンブルには政治家や警察も絡んでいるとみ
られ、摘発は政争の具になっている。【マニラ矢野純一】
首都マニラから北に車で約2時間。ブラカン州にある薄汚いビルの2階に合法ギャンブル
「フエテン」の抽選会場があった。大統領府傘下の慈善宝くじ協会が、全国各地でフラン
チャイズ方式で運営している。
フエテンは1〜37の数字(40までの場合も)が書かれたピンポン球のうち、胴元が
無作為で取り出す2個の数字を当てる単純なギャンブルだ。抽選前に販売人に手渡した
チケットに書き込んだ予想が当たれば、賭け金の最大800倍の配当がもらえる。最低
1ペソ(約1・8円)から賭けることができるので、一獲千金を狙って入れ込む庶民も多い。
フエテンを運営するポロシャツ姿の男(63)に案内され、抽選を見学した。協会から派遣
された立会人が、大きな透明な容器に、番号を付けた37個のピンポン球を入れる。空気を
送り込んで球をかき回し、上部の口から2個をはき出させる。これが当選番号だ。
1日の抽選回数は地域ごとに決められており、ここでは3回。実際はこれ以上の回数を
協会に申告しないで違法に抽選を行う。この未申告分が、同じ「フエテン」ながら違法となる。
その売り上げは「合法」の何倍にも上るとされ、全て運営者の懐に入る。
男は「規則に従って運営している。違法行為はない」と言って苦笑した。立会人も「全て
公正、透明に行われている」と話す。
合法フエテンの月の売り上げは平均約5000万円。このうち半分は税金の支払いのほか、
協会や自治体に「上納」する。残り半分は配当金とスタッフの給与に回すという。「胴元」
の男の取り分は宝くじ協会の規定で売り上げの5%と定められているという。
だが、違法ギャンブルの全国調査を行っている「カトリック司教協議会」のクルス司教は
「フランチャイズの胴元こそが、違法なフエテンの元締めでもある」と断言する。
この運営者の男に、違法なフエテンについて何度も尋ねると「末端のチケット販売員が、
勝手にやっていることはあるかもしれない」と話した。
◇政治家が事実上運営 警察も関与 告発、持ち逃げは殺人で報復
カジノやくじなどは法律上、全て国や自治体の管理下にある。国が設立した協会や
自治体が運営し、売り上げの一定割合を政府や地方自治体に納め、慈善事業に充て
なければいけない。一方、違法ギャンブルは胴元が全て分配を差配できる。
つづく
2 :
月曜の朝φ ★:2011/10/11(火) 20:04:10.52 ID:???
>>1つづき
「違法ギャンブルの実際の運営者は政治家だ。警察も抱き込んでいるので、摘発も
されない」。違法なフエテンの実態を議会で暴露したクルス司教は、そう指摘する。
カネの移動も、仮名・借名口座を巧妙に使い、証拠が残らないようにしているという。
今は司教の協力者となった女性(50)が取材に応じた。かつて女性は毎週、自分の
銀行口座に振り込まれた100万ペソ(約180万円)を引き出し、警察幹部に届けていた。
幹部から手数料として毎回、2万5000ペソ(約4万5000円)を受け取っていたという。
一度だけ、この警察幹部から「多忙だから、代わりに金を運んでほしい」と言われ、
胴元とみられる国会議員に金を届けた。司教と共に議会で暴露しても、関係者はしらを
切り、司法省は「金の出所の証拠がない」と取り合わなかった。
金を持ち逃げしたり告発したりすると、報復が待っている。警察が関与しているので、
殺人も闇から闇に葬られる。クルス司教は物証の不足を突かれ、名誉毀損(きそん)で
80件の訴訟を起こされている。この女性も訴訟のほか、何度も殺害の脅迫を受けたという。
フエテンの起源は、スペインがフィリピンを植民地化した400年以上前にさかのぼる。
農村では、行事のたびに、集落ごとにギャンブルをして、賭け金の一部を行事費用に
充てていた。その後、地域の有力者が複数の集落を束ねて運営するようになり、
今のシステムに発展した。
スラム地区では今も、住民が死んだ際の葬儀費用を捻出するため、近所の人が
ギャンブルを行う風習が残っている。喪主は賭け金の10%を受け取る決まりだ。
ギャンブルにのめり込み、犯罪に走るケースを当たり前のように聞く。クルス司教は
「違法ギャンブルの犠牲者は貧しい人たちだ。大統領が禁じるといえば、それで済む
ことなのだが」と話した。
先のブラカン州でフエテンの抽選会場に案内してくれた男は「私は日本人の友達が
いるから、お前が書いた記事は後で分かるぞ」と、笑ってピカピカの四輪駆動車に
乗り込んだ。銃を隠し持っているのか、男のズボンの後ろ側が膨らんでいた。
毎日新聞 2011年10月10日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20111010ddm012030048000c.html 住民が見守る中、空気を送り込んで数字が書かれたピンポン球をかき回し、当選番号を選ぶ=ブラカン州で
http://mainichi.jp/select/world/news/images/20111010dd0phj000005000p_size5.jpg
そういやダメリカのBig4だかDaily3だかでピンポン玉に錘仕込んで
イカサマやってバレたことがあったんだような。
4 :
七つの海の名無しさん:2011/10/11(火) 20:13:09.21 ID:iNrD8A/k
えらいようけ増えてん
5 :
七つの海の名無しさん:2011/10/11(火) 20:25:14.10 ID:60vkuG1a
1ペソ(約1・8円) 初めてフィリピンに行った頃は1ペソ60円くらいだったお。
6 :
七つの海の名無しさん:2011/10/11(火) 20:43:51.48 ID:xi4yH/s1
7 :
七つの海の名無しさん:2011/10/11(火) 20:46:27.78 ID:QCgIttjD
よくかんがえりゃ、資本主義ってギャンブルの積み重ねだよな。
イカサマが公然と行われるようになると、革命が起こって、
ゼロからやり直すわけだ。
8 :
七つの海の名無しさん:2011/10/11(火) 21:18:59.07 ID:kvj0rZla
「ギャンブルなんて人生だけで充分さ」
某ゲーセン店長・談
宝くじは愚者の税金である
なーんて言葉もあったなぁ。