◆パキスタン・タリバーン運動への支援で聖職者ら逮捕
マイアミ(CNN) 米司法省によると、フロリダ州にあるモスク(イスラム礼拝所)の
礼拝指導者ら3人が14日、パキスタンの反政府武装勢力パキスタン・タリバーン運動
(TTP)を支援した疑いなどで逮捕された。またパキスタン国内でも、同じ容疑で
3人が起訴されている。
司法省によれば、同州南部マイアミにあるモスクの指導者ハフィズ・カーン容疑者と、
同容疑者の息子で別のモスクの指導者イズハル・カーン容疑者が米連邦捜査局
(FBI)に逮捕され、16日に出廷する予定。
さらにもう1人の息子がカリフォルニア州で逮捕された。
2008年から10年にかけて米国外での殺傷、拉致計画への支援を共謀した疑い。
パキスタンでは、ハフィズ容疑者の娘と孫を含む3人がこれと同じ容疑を
かけられている。連邦検察は、米国、パキスタン両国にさらに数人の共犯者が
いるとみている。
パキスタンに不審な送金が繰り返されていたことから、連邦当局が3年半にわたり
捜査を続けてきた。ハフィズ容疑者が資金を集めてTTPへ送っていたとみられ、
残る5人の容疑者にパキスタン政府への攻撃を呼びかけたり、資金が届いたか
どうかを確認したりしたやり取りが記録されている。
同容疑者はまた、パキスタン北西辺境州のスワート渓谷でイスラム学校を設立、
運営していたとされる。この学校はTTPメンバーの潜伏先や少年兵の
養成所として使われていた。
イズハル容疑者が指導者を務めていたモスクの責任者は、同モスクの信者らは
衝撃を受けながらも捜査に協力していると強調。「当モスクはテロを支援して
いないことを知ってほしい。テロ支援はイスラム教で禁じられている」と語った。
CNN 2011年 5月15日
http://www.cnn.co.jp/usa/30002762.html スレ立て依頼