【シリア】夫や兄弟が連行された多数の女性がデモの前面に立つ 学校なども収容所に[11/05/12]

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◆シリア、デモ前面に多数の女性 学校も収容所に

【カイロ共同】シリアの人権団体、シリア国民人権機構の代表アンマル・クラビ氏は
12日までに、カイロで共同通信と会見、反体制派への弾圧が続く南部ダルアーでは、
夫や兄弟を治安当局に連行された多くの女性がデモの前面に立っていると述べた。

連行した住民を収容する施設が不足し、学校やスポーツ施設までが
収容所として使われているという。

クラビ氏は、アサド政権が「全てをコントロールしており(反政府デモの)見通しは
明るくない」と指摘。「国際社会の対応が甘いことに付け込み、政権は弾圧を
強化している」と批判、国際社会に圧力強化を訴えた。

クラビ氏によると、ダルアーでは市内に多数の戦車が展開、電気や電話も
使えない状態になっている。外出禁止令のため屋外に出られるのは
日中の2時間だけだという。

北部の商都アレッポや首都ダマスカスでは、アサド政権と関係が深く、
利権を得ている富裕層が依然政権を支持。

国民の1割強を占めるキリスト教徒の多くもデモとは距離を置いているといい、
クラビ氏は「国民すべての層がデモに加わるかどうかが今後の鍵を握る」と述べた。

東京新聞 2011年05月12日
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011051201000622.html
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