アメリカ軍の完全撤退がことし末に迫るイラクで、軍の検問所などを狙った自爆テロが2件相次いで、
合わせて15人が死亡し、治安担当の内相と国防相が不在となっているマリキ政権に対する懸念が広がっています。
イラク北部のモスルで、30日、大勢の人が集まる市場でのテロの警戒に当たっていたイラク軍の検問所に男が近づき、
持っていた爆発物を爆発させました。地元の警察によりますと、この爆発で、少なくとも兵士ら7人が死亡、
17人がけがをしました。
この事件の2日前には、首都バグダッドから東に100キロほどの町バラッドルーズで、
イスラム教シーア派のモスクを狙った自爆テロがあり、少なくとも8人が死亡、18人がけがをしました。
イラクでは、ことし末にアメリカ軍が完全に撤退し、その後はマリキ政権に治安回復の全責任が委ねられます。
しかし、去年12月に連立政権が発足したあとも、閣僚ポストを巡る政治勢力どうしの対立で、
いまだに治安を担当する内相と国防相のポストが空席のままという異常事態が続いています。
今回、相次いだ自爆テロで、再び治安の悪化を心配する声が市民の間に上がっており、
マリキ政権の治安回復能力に懸念が広がっています。
nhk.or.jp
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110501/t10015652181000.html 【イラク】爆弾テロ、議会ビルで100人以上死傷。イラク政府、アルカーイダを非難[11/03/30]
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1301482550/