10日の中東通信によると、エジプト暫定政権のイサウィ内相は、衛星テレビ局のインタビューで、
「市民の電話を盗聴する時代は終わった」と述べ、治安機関による組織的な盗聴活動を停止する
意向を表明した。2月に退陣したムバラク政権下では、盗聴行為が横行していたといわれる。
同内相は「治安機関が果たすべき役割は、テロとの戦いやスパイ行為といった犯罪に限定される」
と言明。法律に基づいて検察当局の事前許可を得た場合のみ、電話の盗聴を行うと強調した。
また、ムバラク政権下では、大学に治安警察が常駐していたが、イサウィ内相は「大学や
各種教育機関に今後は介入せず、モスク(イスラム礼拝所)の導師を指名することもない」と、
思想統制にも取り組まないと表明した。
7日発足の新内閣入りしたイサウィ氏は、警察出身だが、国家保安機関の権限を制限する意向を
示していた
ソース:時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011031001015