2月の露新車販売80%増、市場の急伸続く
在モスクワの欧州ビジネス協会(AEB)が9日発表したロシアの2月の新車販売台数(乗用車、小型商用車)は
前年同月比80%増の16万 5518台だった。1月にも同72%増を記録しており、1〜2月の累計は前年同期比
77%増の29万3495台と急速な伸びを示している。
■日産が200%増で2位に浮上
2月のブランド別の販売台数は、1位のアフトワズ(AvtoVAZ)のラーダが86%増の3万7528台。ルノーとともに
アフトワズと提携する日産自動車は197%増の1万501台と急伸し、前年同月比の5位から2位に浮上した。
前月2位だった起亜自動車は80%増の1万200台で3位。4位はルノーで105%増の9985台、5位はシボレーで
56%増の9759台だった。6位は現代自動車で41%増の9484台。トヨタは103%増の8188台と急増したものの、
前月の6位から7位になった。
インフィニティを含めた、アフトワズ・ルノー・日産の3社の販売台数は103%増の5万8646台で、ロシアの新車市場の
約34.5%を占めている。
モデル別では、前年同月比222%増の8598台を販売した「2105/2107」を筆頭に4位までがラーダの車種が占めた。
5位はルノー「ロガン」で45%増の5939台、6位はフォード「フォーカス」で47%増の4860台、7位はラーダ「4×4」で
61%増の3904台、8位はシボレー「ニーバ」で77%増の3566 台、9位は大宇「ネクシア」で81%増の3064台、
10位の日産「キャシュカイ」は466%増の3321台だった。
■11年の新車市場は224万台
AEB自動車製造業者委員会(AMC)のデビッド・トーマス会長は、今年の新車市場が224万台に達するとの見方を
維持したが、1月と2月の販売が急増していることから、3月以降の結果を見て上方修正する考えを示唆した。
オベンデン副会長は、原油価格の高騰により石油産出国であるロシアの経済回復が進み、政府の融資プログラムも
継続していることから、今年の自動車市場の基盤は非常に底堅いと指摘している。
[ソース]
http://auto-affairs.com/?p=906