ビキニ環礁のアルソン・ケレン首長のインタビューの主な一問一答は次の通り。
―ビキニの現状は。
「私たちは別の島に強制移住させられ、ビキニに帰ることはできない。米国は『きれいで
安全になった。住んでも大丈夫』と言うが、ヤシの実など島の作物は今でも食用禁止。
何が安全だ」
―元島民の健康は。
「がんで苦しんでいる人が多い。ビキニの生活を知らない若い世代が増え、島民としての
アイデンティティーが失われつつある。自由がなく、米国による監獄のようだ」
―温暖化の影響は。
「高波が来て地面が水浸しになり、タロイモなど数少ない作物が枯れてしまう。島が沈んで
いくようだ。以前、私の国は米国に奪われたが、今は世界に奪われている」
―世界遺産登録について。
「私たちは広島、長崎の人々と同じく、人類の歴史の中で最も悲惨な出来事に遭遇した。
二度と繰り返さないためにも、忘れてはならない。悲惨な過去を共有し、核兵器廃絶と平和の
ために努力しなければならない」
http://www.nnn.co.jp/knews/110227/20110227128.html