アフリカ南部ジンバブエの警察は21日までに、エジプトと同様の抗議行動を
計画していたとして、政治活動家や労働組合員、計46人を逮捕した。
ジンバブエ人権弁護士協会のローズ・ハンジ氏はCNNに、
「どの法律に基づいて彼らが逮捕されたのか、どのような罪状になるのか
わからない」と伝えた。活動家らは首都ハラレの警察署に拘束されている。
19日に逮捕された活動家らは、チュニジアとエジプトの大統領を
失脚に追い込んだ抗議行動のビデオ映像を見ていたところを逮捕されたという。
一連の逮捕については国家機構の乱用だとの批判の声もある。
ジンバブエのムガベ大統領(87)は、1980年の同国独立以来、政権の座に
あり、選挙での不正行為や弾圧的な法律などを通じて強権体制を敷いてきたと
される。
今回の逮捕は、北アフリカ一帯で起きている変革にジンバブエ国民が触発される
可能性を当局が警戒していることの表れとも考えられる。
かつて豊かだったジンバブエが深刻な経済危機に陥ったのは、
過去10年にわたるムガベ大統領の失策が原因と言われる。
ムガベ氏は年内の選挙実施を呼びかけているが、反対派のトップは新憲法の
住民投票が行われない限り選挙をボイコットするとしている。
ソースは
http://www.cnn.co.jp/world/30001890.html