◆Pakistan suicide bombing kills dozens(BBC 動画あり)
http://www.bbc.co.uk/news/world-south-asia-12078248 http://news.bbcimg.co.uk/media/images/50577000/jpg/_50577387_50577379.jpg パキスタン北西部で支援物資配給に集まっていた人混みのなかで自爆テロ、少なくとも40人が死亡した。
現場はバジャウル管区の町Khar。タリバンやアルカイダの拠点であるアフガン国境に近い部族地域内に
ある。戦闘で行き場を失った人々が配給センターに食料を求めて集まっていた。負傷者も50人以上と伝
えられており、犠牲者数は増加する恐れがある。負傷者は病院にヘリコプターで搬送されている。
配給センターはWFPやその他の援助機関により使われていた。
今のところ、どの組織も犯行声明を出していない。
テロ犯は全身を覆うブルカを着ていた。(不審物の)捜索を拒否した後、手榴弾を投げたとのこと。複
数の警官が、犯人は男性がブルカで偽装していたのではなく、真の女性だったと語っている。
ロイター通信にょると、配給センターに集まっていたのはパキスタン軍の対タリバン作戦を支持している
サラルザイ部族の人々だったとのこと。BBC通信員によると、バジャウル部族管区では武装勢力掃討の軍
事作戦が数回行われ、軍は作戦が成功し、一帯は国内難民化した人々が帰還できる安全性が確保されたと
宣言していた。
24日には、近くのモハマンド部族管区でタリバン勢力約150人が治安部隊<Frontier Corps>の検問所
5か所を襲撃、パキスタン兵11人とタリバン勢力24人が死亡している。同管区では7月に100人以上が死
亡する連続自爆テロも発生している。
米国はパキスタン政府に対し、近くの北ワジリスタン部族管区(イスラム武装勢力の「避難所」とされ
る)への大規模な地上作戦実行へ向けた圧力を高めている。北西部の部族地域での対タリバン作戦に関
して十分な取り組みをしていないと(米国がパキスタン政府を)非難しているが、パキスタン側は2002
年以降2,400人以上の同国兵が犠牲になっているとして非難を否定している。
パキスタンは、1996年から2001年にかけてアフガンのタリバン政権を支持していたが、後の2001年の
米軍主導のアフガン侵攻以降米国側の同盟となっている。