>>64 日経の記事から
アジアを舞台にした米中ロなどによる外交戦が新しい幕を開けた。
尖閣諸島沖の衝突事件もそうした攻防と決して無縁ではない。
日本が取り残されないためには、どんな手を打つべきなのか。
「鳩山前首相が2回もロシアに来るというので何か、重要な提案があると思ったら、
ただの社交だった。何の戦略もない日本とはつき合っても仕方がない」
ロシア政府関係者は最近、周辺にこう語った。
中国の大国化に伴い、国境を接する中ロの関係にはほのかな緊張が漂っている。
首脳会議で対日戦勝という歴史を持ち出すのも、そんな空気を覆い隠すためだ。
そうしたなか、ロシアは「日本と戦略的に組めば、中国との均衡を保てると考えたこともあった」(日ロ関係筋)。
だが、注目していた鳩山前首相の訪ロは、期待外れに終わった。
戦略がない日本とは組みようがない。ロシアはこんな印象を強めているという。