ブラジルのある町の町長が、100万ドル(約8500万円)相当の災害救援金ほしさに
「洪水で被災した」と偽の宣言を発令したとして、19日、検察に起訴された。
災害救援金をだまし取ろうとした疑いがかかっているのは、バイア州グアラチンガの
アデマール・ピント・ホーザ町長。町長は6月15〜16日にかけて町が集中豪雨に
見舞われたとして「洪水被災宣言」を発令したが、国立測候所の記録には、当時同町で
降雨があった事実を示すデータは一切なかったことが、州検察当局の調べで明らかに
なった。
ピント・ホーザ町長は、豪雨で洪水や土砂崩れが発生し、家屋10軒と橋2本が損壊
したと発表していたが、捜査を担当しているブルーノ・ゴンチージョ・テイシェイラ
検察官はブラジルのニュースサイト、グロボに対し「そんな雨はまったく存在しな
かった。すべてうそだった」と語り、検察が発見したこの事態を「異様」と評した。
詐欺行為で有罪となった場合、町長はすでに政府から町に支払われた救援金を返還
しなければならないと同時に、免職される可能性もある。
AFP通信(20日15:43)
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2749700/6094297