【ジャカルタ=野沢康二】インドネシアのユドヨノ大統領は16日、2011年の実質国内
総生産(GDP)の伸び率は6.3%に達するとの見通しを発表した。同日発表した総額
1202兆ルピア(約11兆円)の11年度予算案では、道路や港湾、鉄道などのインフラの
整備に力を入れ、経済発展を加速させる考えを改めて打ち出した。
先に中央統計局がまとめた10年1〜6月期の実質GDP伸び率は前年同期比5.9%
で、10年通年では6%の成長が見込まれている。11年も国内消費に加え輸出、投資も
順調に伸びるとみており、消費者物価の上昇率が5.3%、為替相場が1ドル=9300
ルピアになることを前提に、成長率を上乗せした。
11年度予算案の総額は10年度当初予算比14.7%増加した。公共事業省に最も多い
56兆5千億ルピアをあて、立体交差点の新設や橋の建設、老朽化した道路・橋の補修
も進める。運輸省管轄では、14カ所の空港を新設するほか、鉄道の新設・複線化に取
り組む。
大統領は10年ぶりの国勢調査で人口が2億3760万人に達したことも明らかにした。
引き続き中国、インド、米国に次いで世界4番目の規模となったとみられる。
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE3E4E2E08A8DE3E4E2EAE0E2E3E29494E3E2E2E2;at=ALL