シカゴ(CNN) オバマ米大統領の上院議員辞職に伴う後任人事をめぐる汚職疑惑などで
起訴されていた米イリノイ州のロッド・ブラゴイェビッチ前知事が17日、米連邦捜査局(FBI)
に虚偽の陳述をした罪で有罪の評決を受けた。
前知事は08年大統領選でのオバマ氏勝利に伴い空席となった同州選出上院議員の後任
指名で、政治資金の寄付を条件とした疑いなどで逮捕され、09年1月に知事職解任。恐喝
および恐喝未遂、収賄などの罪で起訴されていた。
虚偽陳述を除く23件の罪については、陪審員の意見が一致せず、評決が成立しなかった。
同時に起訴されていた前知事の兄弟、ロバート・ブラゴイェビッチ被告の罪状4件も評決
不成立となった。
恐喝、恐喝未遂で有罪となれば最大で禁固20年、収賄罪では同10年の刑を言い渡される
可能性があった。虚偽陳述罪では最大で禁固5年が科せられる。次回公判は26日に予定
されている。
前知事は裁判に先立ち、メディアとのインタビューやミニブログのツイッターで無罪を主張し
ていた。
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