メキシコ連邦警察は28日、同国北部を根城にする麻薬密輸組織「フアレス・カルテル」で誘拐や殺害などの
実行部隊を率いていたロヘリオ・セゴビア・エルナンデス容疑者(30)を北部のチワワ市で27日に逮捕し
たとの声明を発表した。
連邦検察庁は今年5月、同容疑者の拘束などにつながる有力情報に報奨金約24万米ドルを約束していたが、
今回の逮捕に当たり支払われたことも明らかにした。
同容疑者は拘束された際、短銃、手りゅう弾のほか、コカインが入った少なくとも6個のバッグを保持して
いた。コカインの量は伝えられていない。
連邦警察によると、容疑者はチワワ、シウダーフアレス両市に近い町を勢力範囲にしていた。同カルテル傘下
の組織「ラ・リネア」を仕切り、麻薬密輸にも関与していた。
同組織による保護を理由に実業家から金を脅し取っていた容疑のほか、チワワ州アルダマ町の農場内で200
8年8月25日に起きた5人の処刑事件への関与も疑われている。
メキシコで麻薬カルテル掃討は内政の重要課題となっており、カルデロン大統領は各州に軍部隊を派遣、治安
維持などの作戦に当たらせている。しかし、カルテルによる治安や行政当局への報復やカルテル間の抗争は絶
えず、死傷者は増加基調にある。
ソース:CNN
http://www.cnn.co.jp/world/AIC201007290017.html 画像(エルナンデス容疑者):
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