ロシアのメドベージェフ大統領は22日、同国南部カバルジノ・バルカル共和国の
バクサン水力発電所で21日に起きた爆破テロを防げなかった警備の甘さを
「犯罪的な職務怠慢」と非難、再発防止ができなければ治安機関の「指導部全員を
解任する」と警告した。
ロシアでは40人が犠牲になった3月のモスクワ地下鉄連続爆破テロや、南部カフカス
地域で警察施設などを狙ったテロが相次いでいる。治安組織への厳しい叱責は、
テロ対策に手を焼く大統領の危機感の表れといえる。
ロシア国営テレビによると、大統領は22日、テロ対策を担当する連邦保安局(FSB)の
ボルトニコフ長官、ヌルガリエフ内相らをモスクワ郊外の公邸に招集。
この席で内相らは、発電所に外部から派遣されていた警備員2人が事件当時、車の中や
警備現場で居眠りをしていたと報告。発電所には監視カメラなども一切設置されて
いなかったという。
共同通信(23日09:22)
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072301000163.html 発電所爆破事件 関係省庁が災害処理について協議
ロシア南部カフカス地方のカバルディノ・バルカル共和国にある水力発電所で発生
した爆破事件で、関係省庁やエネルギー企業の代表らが現地で会合を開き、災害
処理について意見を交わしている。
事件は現地時間21日午前5時ごろ、共和国中部バクサン川流域にあるバクサンスカヤ
水力発電所で発生した。犯人は3人から5人で、警備員2人を銃殺、武器を奪って機械室
に押し入り、手製の爆破装置を仕掛け逃走した。
仕掛けられた爆破装置のうち4つが作動。発電ユニット3基とその他の機材がストップ
した。爆破装置の1つは無害化された。
水力発電所での爆破事件発生の2時間前、バクサン地域内務局の建物付近でも爆発事件が
発生。治安機関は2つの事件は関連したものとの見方を示している。
ロシア保安庁は容疑者を断定。過激主義組織のリーダーのひとり、カズベク・タシュエフ
であると発表した。
ロシアの声(22日)
http://japanese.ruvr.ru/2010/07/22/13057364.html http://japanese.ruvr.ru/data/2010/07/22/1230061446/3kav[1].jpg