ロシア政府系の天然ガス企業ガスプロムが、ロシア極東ウラジオストク近郊
ペレボズナヤに液化天然ガス(LNG)プラントを建設する計画で、同社と日本の
資源エネルギー庁は9日までに投資調査を開始することで合意した。ガスプロムが
同日までに発表した。
ロシア極東のLNGプラント建設事業では、韓国も関心を示している。世界最大の
LNG輸入国の日本は、事業受注を目指して官民一体で取り組みを強化。受注獲得で
調達先の多様化につなげたい考えだ。
発表によると、日本側とガスプロムはロシア北西部サンクトペテルブルクで8日
まで会談。LNGだけでなく圧縮天然ガス(CNG)の生産も計画しており、LNGとCNGの
双方か、どちらか一つの生産に向けた採算性などの調査を行うことを決めた。
ロシア極東では、サハリンとウラジオストクを結ぶ天然ガスパイプラインが2011年
末に完成予定。東シベリア・サハ共和国のガス田からウラジオストクへのパイプライン
敷設計画もある。ロシアは将来的にこれらのガスをペレボズナヤでLNGに加工し、
アジア諸国に輸出する予定だ。
共同通信(9日17:54)
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010070901000601.html