◇バンクーバーで“貧困五輪” ホームレスら「五輪より住む家を」
冬季五輪開幕を控えたバンクーバー市で7日(日本時間8日)、ホームレスや低所得者ら
300人以上が参加して「貧困五輪」と銘打ったデモと集会を行った。五輪に使う資金を
貧困層の福祉や住宅対策に充てるべきだと、カナダ政府や市当局に抗議した。
デモは複数の慈善団体が主催。ショッピングカートに生活物資を詰め込んだ参加者らが
手作りの「聖火」を中心にして路上を練り歩き、音楽を演奏して気勢を上げた。
日系の文化施設で行われた集会では、アイスホッケーの試合で「貧困チーム」対
「政府、大企業チーム」という想定の寸劇を披露するなどして、五輪開催を批判した。
約半年前に建築関係の仕事を失い、ホームレスになったブライアン・プロコープさん(57)は
「ビルの廊下で毎晩寝床を確保している。凍死する前に対策を打ってほしい」とまくしたてた。
(共同)
ソース(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100208/amr1002081737011-n1.htm