厳格な秘密保持で知られるスイスの銀行の顧客データ約1500人分が持ち出され、
脱税摘発に熱心なドイツ当局に約250万ユーロ(約3億円)で買い取りが
打診されている。
メルケル独首相が1日、「重要な内容なら、データ買い取りに尽力すべきだ」と
発言したため、スイス国内に衝撃が走っている。
独紙などによると、情報提供を持ちかけている人物はドイツ人顧客らの情報を入手した。
盗んだ可能性が高いという。
脱税に関するものも含まれており、「1億ユーロ(約125億円)の追徴課税が
期待できる」との見方が出ている。
情報の合法性が議論されているが、ショイブレ財務相は2日、「原則的には買い取る」
との方針を示した。
ドイツは2008年、リヒテンシュタインの銀行の顧客情報を
勝手に持ち出した元職員から買い、ドイツ財界の重鎮らを脱税で摘発して
約3千万ユーロを追徴したことがある。
今回は野党からも「買い取り賛成」の声が上がっている。
スイスの銀行は、守秘義務の徹底ぶりから世界の富裕層が資産運用先として信頼を
寄せているが、09年夏にもジュネーブにある銀行の元社員が「脱税を許せない」と、
フランス人顧客ら約3千人の情報を仏当局に持ち込んだことが明るみに出た。
スイスのトリビューン・ド・ジュネーブ紙は2日付で「銀行の秘密は死んだ」と
社説をかかげた。スイスには銀行顧客情報を漏らすと最大禁固5年に処する法律が
あるが、「もう外国人客はスイスを信用しなくなる」と憂えている。
ソースは
http://www.asahi.com/international/update/0204/TKY201002030494.html 関連スレは
【スイス】スイス、米に口座情報の提供禁止 裁判所が判決。スイス伝統の銀行秘密制度が温存される可能性が出てきた[01/23]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1264208408/l50