世界主要中銀、米FRBとのドルスワップ協定を終了へ
2010年 01月 28日 07:49 JST
[ニューヨーク 27日 ロイター]
世界の主要中銀は27日声明を発表し、市場状況が改善するなか金融危機時に導入したドルスワップ協定を終了すると発表した。
主要中銀が金融市場に対する緊急支援措置を協調して解除するのは今回が初めて。
欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行、日本銀行、スイス国立銀行にカナダ・オーストラリア・ブラジル・
スウェーデンの各中銀を加えた主要8行は、米連邦準備理事会(FRB)とのドルスワップ協定について、
2010年2月1日で終了するとした。
ECBは声明で「スワップ協定は、世界的な金融市場での圧力に対処するべく設けられたが、過去1年間で金融市場の
機能改善が見られることを踏まえ、もはや必要ではない。各中銀は今後も必要に応じて引き続き協力していく」と説明した。
FRBもこの日発表した連邦公開市場委員会(FOMC)声明に2月1日をスワップ協定の終了期限とすることを盛り込んだ。
FRBは2007年12月にECB、スイス国立銀行とスワップ協定で合意。その後危機悪化に伴い、日銀や
イングランド銀行のほか、カナダ・オーストラリア・スウェーデンノルウェー・デンマーク・ブラジル・メキシコ・
韓国・シンガポールの各中銀とも協定を結んだ。
市況改善を背景に、FRBのスワップ協定によるドル資金供給額は2008年12月末に5830億ドルのピークに達した後、
1月20日時点で12億5000万ドルに減少した。
同様に2008年10月に約1700億ドルに達していたECBのドル資金供給額も、前週7500万ドルまで減少した。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-13569520100127