アフガニスタン下院は2日、カルザイ大統領が指名した閣僚に対する信任投票で、24人のうち
17人を不信任とした。反カルザイ勢力が発言力を強めている現状が表面化した形。5月の下院選で、
反対勢力がさらに伸長する可能性もあり、2期目の政権運営は早くも試練に直面した。
大統領は17閣僚をあらためて指名するが、下院への名簿提出時期は不明。昨年8月の大統領選は
多数の不正票で混乱、投票から就任まで3カ月かかった上、さらに1カ月半が過ぎても政権が
発足しない事態となった。
大統領報道官は3日、記者会見し、議会の判断を尊重するとした上で「大統領は新閣僚の検討を
進めている」と述べた。
不信任となったのは、アフガン内戦時代の軍閥出身でエネルギー・水資源相に続投指名された
イスマイル・ハーン氏ら。一方、治安対策の要職を務めるワルダク国防相やアトマール内相の
留任は信任された。
大統領が先月提出した閣僚名簿のうち半数は1期目の最後の内閣と同じ。新内閣は上下両院の
承認を経て発足するが、今後の審議も曲折が予想される。
共同通信(3日20:57)
http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010010301000010.html