サッカーのワールドカップ(杯)に2大会連続出場を決めているガーナの国内リーグに、
「ガンバ・オールブラックス」というチームがある。Jリーグのガンバ大阪にあやかって
チーム名をつけ、日本人にも一時、共同経営に携わってもらった。だが、資金難に陥り、
今はチーム存亡の危機に立たされている。
ガンバ・オールブラックスは、ガーナのサッカー関係者が、2004年に当時2部リーグだった
クラブを買収して発足した。 このガーナの関係者は日本のサッカー事情に詳しく、日本
代表に多くのユース出身者を送り出すガ大阪のようなクラブを目指そうと、チーム名を拝借。
事後承諾ではあるが、ガ大阪にもあいさつに出向いた。ガーナは、日本の著作権の範囲外で、
本家ガンバは「黙認の姿勢」だった。
ガーナには、他にもチェルシーやアーセナルなど、欧州の強豪から名前を取ったチームがあるが、
いずれも本家とは無関係。ガーナ協会の関係者は「強さと人気にあやかりたいから」と説明する。
「ガーナのガンバ」は、順調に成績を伸ばし、06年に16チームで構成する国内トップのプレミア
リーグに昇格。しかし07年に資金繰りに行き詰まった。そこで知り合いのつてを頼り、日本で
乳酸菌の製造・販売を手掛ける岩佐敏広さん(62)に相談をもちかけた。
ガーナともサッカーとも無縁だったが、「ちょうど途上国の手助けをしたいと考えていた」
岩佐さんは、クラブの共同経営を引き受けた。しかし08年は成績が低迷し、プレミアリーグ
から降格。ガーナ人経営者との金銭的なトラブルもあり、岩佐さんは経営から離れた。
「ガンバ・オールブラックス」は、金銭的な支援を失って経営基盤が弱体化。このため「ガンバ」
の名前は、ガーナリーグから消えてしまいそうな状況にまで追い込まれている。
朝日新聞(2日(05:34)
http://www.asahi.com/sports/update/1226/TKY200912260240.html http://www.asahicom.jp/sports/update/1226/images/TKY200912260241.jpg 依頼により立てました
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