スペイン警察は13日、バスク地方の分離独立を掲げる武装組織「バスク祖国と自由(ETA)」との
つながりがある同地方の政治家1人と、協力者とみられる9人の合計10人を、同地方の左派運動の
再興を図った疑いで逮捕した。内務省が発表した。
逮捕された政治家はETAとのつながりで非合法化されている組織「バタスナ」の元指導者で、北部
サンセバスチャン市内にある労働組合の事務所で容疑者4人と会合を開いているところを拘束された。
その他の容疑者2人は隣接する町、残り3人はパンプローナで拘束された。容疑者の1人は、別の
容疑者の自宅にあったとみられる文書を、警察の押収を避けるため携帯していた。
今回の取り締まりは、全国高裁のテロ対策担当判事が指示した。容疑者らは近く首都マドリードに
身柄を移送され、高裁に出廷する。
政治家にはこれまでにも逮捕歴がある。2003年12月にETA指導者の追悼行事でテロを賛美したとして、
06年に禁固15カ月を言い渡されたが、テロ扇動の別件で保釈された。07年に高裁が一審判決を支持し、
その直後に逮捕された。
政府高官が先月匿名を条件に語ったところによると、政府は以前、政治家がETAとの交渉役を承諾し、
バタスナがETAのテロ攻撃阻止に努めると約束した場合、バタスナが選挙に出馬できる合法組織として
再出発できるように取り計らう考えだった。しかし複数の政府当局者は、スペインのみならず欧州連合
(EU)や米国からもテロ組織に指定されているETAとの交渉打ち切りを公言している。
CNN(14日17:16)
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200910140016.html 依頼により立てました
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1250600035/601