山中教授にラスカー賞授与 ノーベル賞への登竜門
米医学界の最高栄誉とされ、ノーベル賞の登竜門ともいわれるラスカー賞の授賞式が2日、
ニューヨークで開かれ、新型万能細胞(iPS細胞)を開発し、基礎医学部門で同賞を受賞した
山中伸弥京都大教授に彫像や賞金12万5千ドル(約1100万円)が授与された。
山中教授は授賞式の演説で「iPS細胞の開発はこの分野に携わる科学者の成果に基づくもの
であり、多くの科学者を代表して賞を受け取りたい」と述べた。
ノーベル医学生理学賞受賞者で審査員を務めたハロルド・バーマス博士は山中教授らの
開発した手法を「単純かつ効率的で、医学や科学を大きく発展させた」と称賛。
山中教授は授賞式後の記者会見で「米国で一番歴史や伝統のある医学賞であり、責任をひしひしと
感じている」と感想を述べるとともに、ノーベル賞候補とされていることについては
「今は実用化のための研究を進めることが大切で、ノーベル賞のことは考える余裕がない」と話した。
共同通信(3日09:52)
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009100301000170.html 2日、ラスカー賞授賞式の行われたニューヨーク市内のホテルで、演説する山中伸弥京都大教授(共同)
http://img.47news.jp/PN/200910/PN2009100301000172.-.-.CI0003.jpg