米フォード・モーターは13日、北米での自動車の生産台数を7〜9月期に
前年同期比18%、10〜12月期に同33%増やすと発表した。政府が導入した
新車買い替え支援制度に後押しされて販売が伸びているのに対応する。
昨秋の金融危機以降、米市場での大規模増産を正式表明するのは
同社が初めて。日本メーカーも含め生産拡大の機運が高まりつつある。
フォードは7〜9月期の北米生産を49万5000台と当初計画から1万台上乗せ。
さらに10〜12月期には57万台に増やす。主に小型車「フォーカス」など
低燃費車を増産。工場の稼働時間の延長や休日出勤で対応する。
米自動車市場の低迷に伴い、自動車大手は今年に入り、北米で軒並み
大規模な減産を続けてきた。しかし7月の米新車販売は年率換算で
今年初めて1000万台を突破。減産効果もあって新車在庫が急速に
減っており、今後、ゼネラル・モーターズ(GM)やトヨタ自動車も
生産拡大に転じる時期の判断を迫られる。
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http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090813AT2M1304913082009.html