途上国で覚せい剤使用増加 国連報告書
国連薬物犯罪事務所(UNODC、本部ウィーン)は24日、2009年版「世界薬物報告」
を公表し、覚せい剤の一種であるアンフェタミンなど合成薬物の使用、製造が発展
途上国で増加傾向にあると指摘した。
報告書によると、アンフェタミンの使用は中東で急増。特にサウジアラビアの07年の
押収量は世界の3分の1に上り、中国と米国での押収量の合計を上回る。
また、インドシナ半島のメコン川流域では、覚せい剤のメタンフェタミンの錠剤などが
大規模な施設で量産されていると警告した。
麻薬の密売をめぐっては、イランとパキスタンで違法取引が深刻だと指摘。イランは
07年に世界のアヘン押収量の84%、ヘロインの28%を押収した。
一方、コカインや大麻の世界的な市場規模はこれまでと同様か減少傾向にあるとし
ている。(共同)
▽ソース(U.S Frontline)
http://www.usfl.com/Daily/News/09/06/0624_024.asp?id=70930