★象の群れが食料を求めて侵入、5000世帯が引っ越し モザンビーク
【6月9日 AFP】おなかをすかせた象の群れがモザンビーク北部の村に侵入し、
村全体が自宅を放棄せざるをえない状況になっていると、国営ノティシアス
(Noticias)紙が5日報じた。
同紙によると、北東の沿岸部にあるクイリンバス国立公園(Quirimbas National Park)
の象の群れが食べ物を求めて付近のNraha村に頻繁に出入りするようになり、この村の
約5000世帯が象の少ない地域への引っ越しを余儀なくされた。
象の侵入で、村の農作物が大きな打撃を受け、子どもたちも象を追い払うための要員
として駆り出され、学校へ通えなくなっていたという。
同国では、1992年に内戦が終結したころから動物の個体数が回復し始め、人と動物が
衝突する機会が増えてきている。特に象、ライオン、カバは、国立公園の近くで暮らす
人々の生命や暮らしに深刻な影響を与えている。
2007年の同国における野生動物による死者は133人、負傷者は51人に上っている。
* 2009年06月09日 11:46 発信地:マプト/モザンビーク
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2609632/4246300