ロシア南部チェチェン共和国の首都グロズヌイで、自爆者の自爆により2人の警察官、他に1人が死亡し
たと治安当局者が明らかにした。
当局者によると、自爆者は内務省庁舎に向かおうとしたが、検問所で止められた。
これは今週チェチェンで2件目の死者をともなう爆弾攻撃となった。
先月ロシア政府は、チェチェンのイスラム教徒の分離独立派との長期の紛争が終わったと公式に宣言し
た。
ソ連の崩壊以来、ロシア軍はチェチェンで分離独立派の武装勢力と2つの主要な戦闘で戦っている。
当局者によると、2人の男が15日朝、グロズヌイ中心部にある連邦内務省の建物から500mのところに
設けられていた検問所に乗りつけた。うち1人が車を降り、(建物の)外に駐在の警察に接近、所持して
いた爆発物を起爆した。これにより警察官2人と(車に同乗していた)仲間が死亡、他に5人が負傷した。
当初、治安当局筋はロシア系メディアに、男は自爆する前に警察官に抱きついたと伝えていた。
事件の捜査が進められており、自爆犯らの身元が調査されている。
チェチェン共和国のカディロフ大統領は、殉職した警察官を「重大な流血」を防いだとして賞賛した。
同大統領は「テロ犯は、より広範な注目を引き、多数の犠牲者を出し、人々の心に不安と恐怖を植え付
けようとしていた」と述べている。
親連邦政府系の同大統領は、チェチェンは、なお安全だと強調した。
「事件により、グロズヌイの状況への影響は無い。首都においても、その他の地域においても、情勢は
まったく平穏だ。」
安定性が回復したためチェチェンの「反テロリズム作戦」が終わったというモスクワからの公式発表の
ちょうど1カ月後、この攻撃は発生した。
モスクワにいるBBCのリチャード・ギャルピンは、イスラム教徒の反政府ゲリラがグロズヌイで攻撃を
実行できるのは稀で、自爆となるとさらに稀だという。
これは、紛争は終わっておらず、彼らが影響力を残しているという分離独立派からのメッセージだと考
えられるとBBCの通信員は話している。
今週早く、チェチェン南部のBelgata村近くの爆発で、2人の警察官と1人の通行人が死亡している。
◆Chechen suicide blast kills three(BBC)
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/8051690.stm ◆訳と依頼
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1239982908/143