インド総選挙、与党連合が圧勝 経済重視のシン首相続投へ
11億人の人口を抱えるインドの総選挙(定数545)の開票が
16日行われ、国営テレビが集計した暫定結果では、国民会議派
率いる与党連合が約260議席を獲得、インド人民党中心の野党
連合(約160議席)を大きく引き離し、圧勝した。
国民は高成長を達成したシン首相(76)の実績を高く評価。
新興国インドは将来の先進国入りを目指し、シン首相の下で
経済重視路線を踏襲していくことになる。
選挙管理委員会は同日中に最終結果を公表する見込み。
シン首相は「われわれの政党に信頼を寄せてくれた国民に
感謝する」と述べ、勝利宣言した。
第1党となった国民会議派は連立協議を開始。ただ、与党連合は
過半数に達しておらず、今後、左派系政党や地方政党などを
巻き込んだ多数派工作を本格化させる。
ヒンズー教至上主義を掲げるインド人民党は、景気後退や
昨年11月のムンバイ同時テロを受け、政府のテロ対策の
甘さなどを指摘したが、伸び悩んだ。
共産党や地方政党などの「第三勢力」は約60議席、身分制度
カーストの最下層民を中心に支持を広げる大衆社会党は
20議席前後となる見込み。
ソース:47NEWS
http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009051601000645.html