▼「たかが海賊で騒ぎ過ぎ」 海賊はアメリカの存亡を脅かす脅威ではない
NewsWeek2009年4月29日号
(元米海軍中佐、現在は陸軍大学校で教えるジョン=パッチによる見解)
(記者)海軍は取り締まりに適さないということか。
>海軍はその訓練を受けていない。通常の敵と戦うための銃やミサイルで
装備した通常の兵力だ。われわれに言わせれば、取り締まり活動は「ゴミ
さらい」だ。取り締まり活動に駆り出されれば、他の任務が果たせなく
なる。
>沿岸警備隊の隊員と艦艇は既に国内の任務に忙殺されている。だから
国際的な協力がなければ、有効な解決にはならない。1つの案は、国連
主導の警備隊をつくることだ。国際司法裁判所や国際刑事警察機構(I
CPO)の監督の下、例えば20力国が警備艇を派遣し、ソマリア沖を警
備する。ただし、コストはかかる。相当数の艦艇が必要だし、ソマリア
暫定政府の承認と関与も欠かせない。(中略)たとえ増員されたしても、
実際に任務に就くまでには5年程度の期間と多額の予算が必要だ。
>だとすると、海賊を放置するという選択肢もある。海賊問題はそれほど
重要ではないと諦めるのだ。
>これが私の根本的な主張だ。海賊の世界経済への被害は最小限だし、
アメリカの存亡にかかる脅威ではない。海賊について大騒ぎし過ぎるのは
いかがなものか。
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