【マドリード13日AFP=時事】スペイン国立研究協議会(CSIC)は13日、首都マドリード
および同国第二の都市バルセロナの大気中から微量のコカインを検出したことを明らかに
した。大気中の薬物成分を検知する新技術を用いて初めて測定した結果としている。
≪写真は押収されたコカイン≫
研究者らは5種類の違法薬物であるコカイン、アンフェタミン、アヘン、カンナビノイド、リ
セルグ酸に含まれる17の成分について測定した。その結果、2大都市の大気中ではコカ
インが1立方メートル当たり29―850ピコグラムと最も多く検出されたという。ピコグラム
は1兆分の1グラム。
研究者の1人は「仮にわれわれが1000年間生きたとしても、大気中から摂取されるの
は1回のコカイン服用分に満たない」と述べ、今回の測定結果に対して一般市民が心配す
る必要はないとしている。
一方、マドリードの大気からはヘロインも検出可能なレベルで見つかった。ただこれは、
サンプルを採取したのが麻薬密売人らが活動しているとみられる地区に近かったため
とされ、「消費量」が多かったのか週末に高い値になったという。バルセロナの大気からは
ヘロインは見つからなかったとしている。〔AFP=時事〕
http://news.livedoor.com/article/detail/4153568/