【ボリビア】『暗殺未遂非関与公言を』モラレス大統領 米大統領に直訴[04/20]
反米左派のモラレス・ボリビア大統領が、トリニダード・トバゴでの米州首脳会議の非公式会合で、
最近起きたモラレス大統領の暗殺未遂事件に関して、米政府が関与していないことを公言するよう、
オバマ米大統領に対して求めていたことが分かった。AP通信が十九日伝えた。
オバマ大統領はこれを受けて同日、米州首脳会議閉幕後の記者会見で、「民主的に選ばれた政府を転覆する
動きに断固として反対し非難する。それ(暗殺計画)は米国の政策ではなく米国民も望んでいない」と述べた。
同通信によると、モラレス大統領は、首脳会議に先立ちベネズエラを訪問中、アイルランド人や
ルーマニア人を含む暗殺グループから襲撃された。
モラレス大統領は昨年九月、同国で起きた暴動に関与したとして米国大使を国外退去させるなど反米色を
強めている。このため暗殺未遂への米政府の関与を疑い、「オバマ大統領が暗殺計画に関与していないと
公言しなければ、背後に米大使館の存在があったと考える」と記者団に表明した。オバマ大統領には
米政府が「潔白」だと明らかにするよう直訴したという。
ソース 東京新聞 2009年4月20日 夕刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009042002000212.html