【ソマリア海賊】“海賊はインド洋に移動”EU海賊対策指揮官パパイアノ艦長(ギリシア)[04/06]
アフリカ・ソマリア沖で、海賊から船舶を守る任務にあたっているEU・ヨーロッパ連合の
指揮官がNHKなどのインタビューに応じ、最近は海賊が出没する海域が、ソマリア沖から、
より東側のインド洋へと移っていることからEUとしても対応を考えていることを
明らかにしました。
5日、東アフリカのジブチでインタビューに答えたのは、EUが海賊から船舶を守る目的で
ソマリア沖に派遣している6隻の艦船の指揮官で、ギリシャ海軍所属のパパイアノ艦長です。
パパイアノ艦長は、まず去年12月の活動開始以来、EUの艦船による警告射撃や
ヘリコプターの出動で、ソマリア沖で海賊の襲撃を未然に防いだケースが4件あったことを
明らかにし、これまでにあわせて25人の海賊を逮捕したと述べて、EUによる活動の実績を
強調しました。
そのうえで海賊の現状について、これまではソマリア沖のアデン湾に多く出没していたのが、
各国による警備が厳しくなっているためか、先月下旬以降は、アデン湾からおよそ800キロ
東のインド洋でも海賊が現れるようになったと指摘し、EUとしても周辺海域でのパトロールを
強化するなど対応を考えていることを明らかにしました。また、パパイアノ艦長は、
先月30日から海上自衛隊がアデン湾で護衛活動を始めたことについて、
「抑止力として大きく貢献している」と述べ、歓迎の意を示しました。
ソース NHK 4月6日 8時25分
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015204751000.html#