メキシコの「麻薬戦争」、リセッション深刻化の要因に
すでに景気後退(リセッション)に陥っているメキシコ経済だが、激しさを増す「麻薬戦争」が一段の足かせ
要因となっている。一部の投資家は麻薬戦争リスクを回避するために同国から資金を引き揚げ、メキシコ
通貨ペソの下落要因にもなっている。
メキシコ国内では米国の国境からカンクンやアカプルコといった有名なビーチリゾートまで、麻薬組織の抗
争とみられる殺人や銃撃、誘拐などの事件が後を断たない。
昨年、組織間の縄張り争いで約6300人が死亡。米国政府は抗争が波及するのを警戒し、メキシコ国境の
警備体制を強化している。一部の米国人投資家は、治安当局が麻薬組織を制圧できないとの懸念から、メ
キシコから資金を引き揚げた。
メキシコのカルステンス財務相は「治安問題がメキシコの経済成長に影響している。この問題を解決できれ
ば、少なくとも経済が1%は底上げされる」と述べている。
また、メキシコ中銀のオルティス総裁は、通貨ペソが先月に対米ドルで16年来の安値水準まで下落したこと
について「(国内情勢の)不安定さが明らかに投資家の行動に影響を与えている」と指摘している。
メキシコ政府は2009年の同国経済成長率がマイナス2.8%になると予想。しかし、エコノミストの多くは、同
国の景気がさらに激しく落ち込む可能性があるとみている。
2006年に政権に就いたカルデロン大統領にとって、麻薬組織同士の抗争問題は最大の試練となっている。
今月メキシコを訪問する予定のオバマ米大統領は、メキシコからの麻薬や銃の密輸取り締まりを強化するため、
最新鋭機器の配備や人員増加などによって国境警備を強化している。
メキシコ国内で最も暴力事件が多い米国との国境地域では、米国への輸出産業が打撃を受けているだけでなく
現地での消費も落ち込んでおり、犯罪組織に「見かじめ料」を取られるケースも起きているという。
モンテレーのバー経営者は「銀行口座に金を振り込まないと殺すと脅される。恐怖感はさておき、税金を二重に払
っているようで経済的に痛手だ」と述べた。
メキシコ北部チワワ州最大の都市シウダフアレスの経済団体によると、同州では昨年、麻薬組織の「ゆすり」で破
産や廃業に追い込まれた企業が大小合わせて少なくとも4500社あるという。
シウダフアレスでは昨年、麻薬戦争がらみで1600人が死亡しているが、今年3月に軍が5000人、連邦警察が
2500人を増派して以降は治安改善もみられる。
メキシコ警察当局は1日、200万ドルの懸賞金を賭けて行方を追っていた麻薬組織の最高幹部ビセンテ・カリジョ
容疑者を逮捕した。
(一旦切ります、続きは
>>2以降)
>>4 もともとメキシコはスペインの植民政府ぶっ倒した英雄めちゃすげぇえ〜
反権力ってカックぃ〜〜、悪徳警官ぶった押してめちゃいい人〜〜
みたいな教育・映画もろもろやってきたからな。
アナーキズムに流れやすいんだろ。そういう素地の上に、
貧富の差があって役人の腐敗があれば、こういう犯罪組織の
増進って止まらないんじゃないの。