ニュージーランド在住で世界的に有名な19歳の元ハッカーが、サイバー犯罪対策などのため
同国の大手通信会社「テルストラクリア」に採用されたことが25日分かり、地元で話題と
なっている。
地元紙「ニュージーランド・ヘラルド」などによると、少年は「AKILL」のハンドルネームで
知られる元ハッカーで、2007年に米連邦捜査局(FBI)などの捜査で逮捕された。
国際犯罪組織のために、他人のパソコンを大量にネットワーク化して遠隔操作するボットネットの
プログラムを作り、世界中で130万台のパソコンに侵入して銀行などに約2000万米ドル
(19億5000万円)以上の損害を与えたとされる。
しかし昨年の裁判では、情状などによって罰金刑にとどまり、「警察も彼を雇いたがっている」
と地元で報道された。その後、企業から採用の申し出が殺到し、オーストラリア最大の通信会社
テルストラの系列会社テルストラクリアで、サイバー犯罪対策などの顧問として採用された。
同社は「銀行の警備のために銀行強盗を雇うのとは訳が違う」とコメントしている。
ソースは
http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2009032602000154.html