2009/3/5 NIKKEI NET
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090305AT2M0500K05032009.html ウクライナ国営会社に強制捜査 大統領、首相に打撃もくろむ
【モスクワ=坂井光】ウクライナ保安局部隊は4日、天然ガスを不正に取得した疑いで
同国の国営ガス会社ナフトガスに強制捜査に入り、文書などを押収した。
同局幹部は同日、ティモシェンコ首相が関与していることを示唆した。
ユーシェンコ大統領と同首相の権力争いが激化するなか、大統領陣営が首相に打撃を与えるために捜査を仕掛けたとの見方が支配的だ。
キエフにあるナフトガスに捜査に入ったのは、目出し帽をかぶり機関銃を持った保安局の捜査官約20人。
同社がウクライナの別のガス会社から天然ガス63億立方メートルを不正に取得した疑いがあると主張している。
インタファクス通信によると、同局のホロシュコフスキー第一次官は同日、
議会で「政府首脳を含むグループが犯罪にかかわっている」と述べた。
これに対し、首相に近いトゥルチノフ第一副首相は同日の記者会見で
「大統領が個人の利益のために仕掛けた」と反論した。