【カンボジア】 Jリーグ唐木田審判、カンボジア初の女性審判をフィールドへ
2009年02月10日 09:50更新
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/090210/28835.html カエウ=モノロムは26歳のカンボジア女性。
彼女は1月7日、コンポン=チナン州で開かれたフン=セン首相杯男子サッカー選手権で、
カンボジア初の女性審判としてフィールドに立った。
副審が女性であることを見た観客は驚いた。
「おいおい女だぞ」「女が何やってるんだ」そうした反応に対し、彼女は聞こえないふりを押し通した。
あれから約1ヶ月。
現在プノンペンのオリンピックスタジアムでは毎週日曜、40チームのトーナメント戦が行われているが、
そこでも彼女に対する観客の反応は依然厳しい。
「髪を切れ」ときには選手たちからさえ、そうした声が飛ぶという。
「なんで女がそんなに走るんだ」「女が男のしりを追いかけて恥ずかしくないのかよ」
「気にしないことが大切。女だってできることを見せてやる」彼女は語る。家族の理解も得ているという。
カエウ=モノロムはカリブ海のキューバへ6年間留学して体育教育を学び、7月に帰国した。
彼女はキューバでサッカーをプレーし、学校で審判も務めた。
キューバでは、女性が審判をすることに何の抵抗もなかったという。
帰国直前の5月、カエウ=モノロムは日本サッカー協会の審判インストラクター唐木田徹によって、
審判としての訓練を開始した。
クラスには他に4人の女性と40人の男性がいたが、唐木田は4日、他の4人の女性は審判として
活躍することはないだろうと語った。
「カエウ=モノロムは試合のルールをすでにわかっている。強い心と自信も兼ね備えている。
これが非常に重要なことだ」と唐木田は述べた。