31日付の米紙ワシントン・ポストは、オバマ大統領から厚生長官に指名されたダシュル
前民主党上院院内総務(61)が、運転手付きの車の提供を受けながら所得として申告
していなかったなどとして、過去3年間で、12万8000ドル(約1150万円)
以上の納税漏れがあったと報じた。
ダシュル氏は、追徴課税など1万2000ドルも加えて支払ったが、米上院の
承認手続きの中でも、問題として取り上げられそうだ。
オバマ政権では、26日に就任したガイトナー財務長官の納税漏れが発覚、同長官は
すでに4万3000ドルを支払っている。
(09/02/01 21:11:読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090201-OYT1T00577.htm ダシュルは辞退されたようです。
【ダシュル氏、厚生長官指名を辞退】
オバマ米大統領から厚生長官に指名されていたトム・ダシュル前民主党上院院内総務(61)は3日、
納税漏れ問題の責任を取り、指名を辞退した。また、ホワイトハウスで予算執行の効率化を担う
準閣僚級の新ポストである業績評価官に指名されたナンシー・キルファー元財務次官補も同日、税金
未納を認め指名を辞退した。
オバマ政権での指名辞退者は、商務長官に指名されたリチャードソン・ニューメキシコ州知事をはじめ
計3人となった。ガイトナー財務長官も税金未納問題で承認が遅れた経緯があり、政治倫理を重視する
新政権に大きな打撃となりそうだ。
新たに辞退したダシュル氏をめぐっては、約12万8000ドル(約1150万円)の納税漏れが
発覚し、指名審議が難航していた。キルファー氏も家政婦の失業保険税未納が指摘され、3日に事実を
認めた。両氏ともすでに納付している。
オバマ大統領は税金未納問題発覚後もダシュル氏を一貫して擁護していたが、ダシュル氏の指名辞退を
求める世論が強まり、最優先の景気対策法案審議にも影響を与えかねないと判断。
指名辞退で早期決着を図った。
ダシュル氏は声明で「議会と国民が完全に信頼を置くリーダーが必要だ」と辞退を表明。オバマ大統領は
米CNNテレビにダシュル氏の責任を指摘した上で「(ダシュル氏指名で)私も失敗した」と自身の責任も認めた。
ダシュル氏は1995年から05年まで民主党上院のトップの院内総務を務めた有力者。医療保険改革
での共著もあり、大統領は医療保険改革の推進役として同氏の政治力を期待していた。
2009年2月4日 12時10分:毎日新聞
http://mainichi.jp/select/world/news/20090204k0000e030046000c.html