★チーズ使ったマルチ商法事件、6000人が被害に遭う
新華社北京:
イギリス「ガーディアン」22日付の報道によると、フランスの裁判官が近く
チリを訪れ、フランス人女性が関わった「神秘のチーズ」事件の調査を行う
という。
チリの村民数千人がこのフランス人女を起訴している。女は村民達を騙し、
「神秘のチーズ」を造る道具や原料を高額で買わせた。村民達によると、
女は「フランスの化粧品会社がこのチーズを買い取ってアンチエイジングに
効くクリームを造る。そのときには高額は報酬が期待できる」と言っていた
という。しかし、その言葉は全くのウソだった。
報道によると、この66歳のフランス人女はチリ各地に住む農村女性や貧困者、
失業者と接触、「この粉を2リットルの牛乳の中に入れればチーズができ、
私はそのチーズを買い取ります。この投資はあとで4倍になって帰ってくるのよ」
と言い、1セット300ユーロ(約3万 5000円、市場価格の100倍)で瓶やフィルター、
粉を売りつけていたという。
投資資金を確保するため、牛や車を売った人もいたとのことだ。また女は、
友達や家族もこのシステムに加入すると、より多くの報酬がもらえると説明。
このため家族全員でシステムに加入したり、それまで営んでいた仕事を辞める
人も出た。
しかし、村民達に報酬が支払われることはなかったという。チリのテレビ局が
ある倉庫を取材したところ、数トンに及ぶ腐ったチーズが発見された。
女のチリでの協力者2人は2006年にすでに逮捕されている。しかし女本人は
フランスに逃亡した。しかし去年ニースで捕まり、現在詐欺とマネーロンダ
リングの容疑で起訴されている。
この詐欺は04-06年の間に起こった。被害総額は1460万ユーロ(約17億円)に及び、
6000人余りが被害に遭った。女は03年にもペルーで同様の詐欺を行っていたという。
【翻訳編集:JCBB(H.A)/G-SEARCH】
2009年01月26日15時48分 / 提供:新華通信社
http://news.livedoor.com/article/detail/3990192/