EUとロシア、監視団派遣で署名 ガス供給再開問題
【モスクワ=古川英治】
欧州連合(EU)議長国であるチェコのトポラーネク首相は10日、ロシアを訪問し、同国からウクライナを経由した天然ガス供給の再開に
向けプーチン首相と協議した。EU側はロシアとウクライナへの国際監視団の派遣を巡り、ロシア側と合意文書に署名した。詳細は明ら
かにされていない。トポラーネク首相は同日、ウクライナを訪問し、同合意書への署名を求める。
ロシアは監視団の派遣を巡って自国の代表を加えるよう要求し、署名が遅れていた。ロシアは監視団の活動を受けて欧州向け供給を
再開するとしており、EU側はロシアの要求を受け入れたと見られる。ロシアはガス供給の完全停止について「ウクライナがガスを抜き取
ったため」と主張しているが、ウクライナは否定している。
【写真】
10日、モスクワ近郊でチェコのトポラーネク首相(左)と握手するロシアのプーチン首相(AP)
http://toku.xdisc.net/cgi/up/ttt/nm7791.jpg ソース(日経ネット)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090110AT2M1002B10012009.html ☆別ソース
ロシア:ガス供給停止 ウクライナ歩み寄り 首相、EU監視団に露参加認める
【モスクワ大前仁】
ロシア産天然ガスの供給停止問題で、欧州連合(EU)議長国チェコのトポラーネク首相は9日、ウクライナを訪問し、ユーシェンコ大統領、テ
ィモシェンコ首相と会談した。キエフからの報道によると、ティモシェンコ首相は会談後の会見で、ウクライナ経由パイプラインのガス搬送状況
を調査するEU主体の監視団にロシア代表の参加を認める考えを表明した。
監視団へのロシア代表の参加は、「ウクライナがガスを抜き取っている」と指摘するロシアが求めていたもので、ウクライナが歩み寄った形だ。
ウクライナが監視団設置に関する合意文書に正式署名すれば、7日から完全停止している欧州向けガスの供給再開に向けて前進する。
トポラーネク首相は10日にモスクワを訪れ、プーチン・ロシア首相と会談し、ガス供給の早期再開を求める見通しだ。
EU欧州委員会によると、ウクライナ国内のガス搬送監視にあたるEUの高官ら20人が9日、キエフに到着し、活動を開始した。ただ、ロシア側は
監視団設置の合意文書に全当事者が署名していない現状では「正式な監視要員として認められない」と主張している。
ソース(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090110dde007030005000c.html