【スイス】 スイス税関と密輸人[12/26]

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1ボブリックビバーンφ ★
密輸人を追って

スイスの国境では相変わらず密輸が盛んだ。その対象は、金、暖房用石油、麻薬、医薬品など多岐にわたる。
国境を越えた密輸には長い歴史があり、ティチーノ州ガンドリア市 ( Gandria ) の「スイス税関博物館」でその1
コマを垣間見ることができる。

シェンゲン・ダブリン協定が発効した現在、国境でのパスポートコントロールは廃止されたが、税関検査はその
まま続けられる。税関および国境警備員には、これからも引き続き重要な任務が課せられると言うわけだ。

(★中略します、詳細は本サイトを参照してください)

博物館にはスーツケースやカバンが展示されているほか、2重底になった靴のかかとなど、密輸品の隠し場所
も示されている。

「運び屋は、一見何でもなさそうな品物の中に輸出入禁止の密輸品を隠している」
と説明文にある。その中にはもちろん麻薬も含まれる。

麻薬の密輸入では、とりわけ限りない想像力が発揮されるようだ。密輸人は服やカバンに麻薬を隠すだけでなく、
麻薬を詰めたカプセルを飲み込むこともあれば、ゴルフクラブの中にコカインを隠すこともある。

税関職員は常に警戒心を問われる。例えば、バーゼルの国境で積荷のディーゼルを暖房用石油だと偽って申告
したタンクローリーの例が挙げられている。燃料にかかる税率は暖房用石油よりも高いため、申告の偽りを発見し
ていなかったら、この業者は2万フラン ( 約164万円 ) の関税をごまかしていたところだった。

また、税関職員の仕事は時として鋭い勘を要求する。例えば、芸術ではがらくたと低俗作品と芸術作品をはっきり
と見分けられない場合がある。ある花瓶がただのがらくたなのか高価な骨董なのかを見分けるために、専門家の
目を必要とすることも少なくない。また、略奪品か正規の品かを見定めなければならない場合もある。スイスは、ア
メリカ、イギリス、フランスと並んで世界有数の芸術品の取引地だ。

食品であれ、偽造ブランドバッグであれ、たばこであれ、不法な持ち込みや持ち出しのない品物はほとんどないとい
ってよい。ある大きな説明板には
「元が取れると思われる物はすべて偽造されるが、特に服、靴、時計の有名高級ブランドに多い」
と書かれている。

では、偽造ブランド品の時計は税関で没収された後どうなるのだろうか。答えはいたって簡単。すべて破棄されるのだ。

swissinfo、ゲルハルト・ロプ ガンドリアにて 小山千早 ( こやま ちはや ) 訳


【写真】「密輸人博物館」には船で行くのが一番
http://www2.uploda.org/uporg1887478.jpg

ソース(swissinfo)
http://www.swissinfo.ch/jpn/front.html?siteSect=105&sid=10115106&cKey=1229693382000&ty=st
2七つの海の名無しさん
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