■ ACMがゆとり教育排除宣言、オバマ次期政権に科学教育の拡充を提言
ACM (米計算機学会) は16日、オバマ次期大統領に対して高校卒業までの教育期間「K-12」の
教育カリキュラムに対して、科学と数学 (science and mathematics) の拡充並びに、計算機科学
(Computer Science) の追加を求める提言を発表した。
ACM では中等教育期間における学童の教育レベルの向上は国家の持続的経済成長を行う上で
極めて重要と位置づけた上で、これまで米国のK-12レベルの教育では子供は計算機科学を学習
できる機会が十分に与えられていたとは限らず、計算機科学やコンピューターを使った学習方法
を教育カリキュラムに対して統合的に組み込むことが21世紀のスキルとして必要不可欠だと述べ
ている。
ACMの今回の提言は、日本の文部行政が進めてきたいわゆる「ゆとり教育」とは真っ向から対立
する考え方となる。日本の「ゆとり教育」が主に子供の精神的な豊かさを目指したものであるのに
対して、今回のACMの答申は「国家の持続的経済成長」という国家レベルの全体目標の達成を重
視したものとなる。
日本でも最近では小中学校でもコンピューターに触れる授業などが行われているが、今回、ACM
がコンピューターの操作法を学ぶことではなく、計算機科学とはっきりと明示しており、提言が次期
政権に受け入れられた場合には中学校などで、プログラムを使った問題解決手法や初歩的な数
理論理学などが取り入れられる可能性もでてきた。
* Technobahn (2008/12/24-18:50)
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200812241850 * 関連
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http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1229514385/ * 依頼頂きました
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