■ テキサス州のソニーの元半導体工場、米国家安全保障局が買収
ソニーの米国現地法人、ソニー・マイクロエレクトロニクスが米テキサス州サンアントニオに
所有していた半導体生産施設が複数の企業を経て最終的に米国家安全保障局(NSA)に譲
渡されていたことが3日、米テキサス州サンアントニオの現地紙「サンアントニオ・カレント」の
報道により明らかとなった。
NSAでは現在、ソニーの旧半導体生産施設を「テキサス・クリプトロジー・センター(Texas
Cryptology Center)」として改修工事を進めており、完成後は、同局のデータセンターとして
活用される見通しだ。
NSA の「テキサス・クリプトロジー・センター」は現在、改修工事中ながらも、取材のために
同センターを外部の公道から写真撮影を行ったサンアントニオ・カレント紙の記者は、写真
撮影直後にNSAの職員によって身柄を拘束。撮影した写真の削除を求められたが、削除
しなければならない法的根拠があるのかと述べて削除を拒絶すると、結局、解放されたと
する体験談を披露した上で、フリーウェーやウォルマートから直ぐ傍に最高機密に属する
米国のスパイ活動の拠点ができつつあると、述べている。
NSAでは現在、「エシュロン」の名称で有名な電話や電子メールなどのデータ収集システム
を抜本的に改築することによって、テロに関連する交信記録だけを自動的に抽出する新し
いデータマイニング・システムの開発を進めており、「テキサス・クリプトロジー・センター」は
このデータマイニングのための中核的データセンターとして活用される見通しだ。
ただし、世界中で交信されている膨大な量の電話の音声データや電子メールのテキスト
データから意味論的(Semantics)にテロを関連するデータだけを抽出することは技術的に困
難なだけでなく、膨大なコンピューターリソースが必要となることもあり、NSAの試みが実際
に成功するかどうかに付いては疑問視する声なども強い。
テキサス州サンアントニオと隣接するオースティンはハイテク工業団地としては地価が安い
こともあり、多くのハイテク企業が進出していることでも知られている。
* Technobahn (2008/12/08-01:18)
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200812080118 * 依頼頂きました
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1224133244/475