【スペイン】「解放の神学にもっと時間を」とイエズス会総長 [11/25]

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1 ◆Robo.gBH9M @ロボ-7c7cφ ★
★解放の神学にもっと時間を」とイエズス会総長

米カトリック系CNA通信によると、修道会『イエズス会』のアドルフォ・ニコラス総長は、解放の神学が
「信任」されていないことに失望する、としてその是非についての論議は慎重にして、円熟するのを
待つべきだと語った。

スペインの新聞『エルペリオディコ』とのインタビューで述べたもので、ニコラス神父は、解放の神学が
「ラテンアメリカ(中南米)にある不正の耐えられない状況に対して勇敢で創造的な反応である。あらゆる
神学と同様、円熟するには時が必要だ。それが「信任」を得られないのは、飛ぶことを学ぶ前に翼が
切られるような恥辱だ」と言う。

インタビューの中で、ニコラス神父は、イエズス会士が減少していることは認めたものの、イエズス会が
なおカトリック教会の中で「最も神学上、教義上で目に見える集団」であり、「より多く注目されるのは
当然」だと語り、教皇がイエズス会のことを懸念しているかもしれない、とほのめかした。

イエズス会士が「他の修道会を見下している」と思われがちなことを聞かれて、ニコラス神父は、「それは
私たちの弱さであり、例外的なことではない」と語った。イエズス会では、いつも活動の質と詳細な構成を
重視することをいつも強く主張したという事実から来ることだとして、「私たちが人間であり、その機能が
私たちに与えられているということに気がつかないことは問題だ」述べた。

社会政策に関連した問題で教会に向けられるスペイン政府の“敵意”について、ニコラス神父は「私は
日本に長く滞在していたので、ある程度の世俗主義の雰囲気には慣れている」として「社会主義政権も
未熟だと思う。失業、教育、移民問題が重大な時に、教会との関係について悩むことで時間が
浪費されていると思う」と言う。


2008年11月25日
http://christiantoday.co.jp/main/international-news-1905.html
2七つの海の名無しさん:2008/11/26(水) 19:23:53 ID:k38EiUBI
「解放の神学」とイエズス会ってベクトルが真逆かと思ってたわw
3七つの海の名無しさん:2008/11/26(水) 19:40:22 ID:Og5U0U7S
懐かしいこのセクト。   まだあったんだ。
旧ソ連があったころ南米解放勢力の一翼だった。

今では時代錯誤。。。
4七つの海の名無しさん:2008/11/26(水) 19:51:35 ID:vmE6cnmO
>>2
清教徒の思想に近くプロテスタント的だから。
イエズスが孤立からテンプル騎士団のようにヴァチカンからの脱退を
模索していると疑われている。

まさかの時の宗教裁判!!をもろマトモにやっていたからなw
王家とヴァチカンの威光をカサに無茶するからフランコ以降の
政権と国民に恨まれるんだ。仕舞にはナチとつるむしw
5七つの海の名無しさん:2008/11/26(水) 20:11:43 ID:a6Hy2Dlv
「女衒の神学にもっと時間を」の間違いでは。
6七つの海の名無しさん:2008/11/26(水) 20:41:54 ID:F8hPw+WT
> 社会政策に関連した問題で教会に向けられるスペイン政府の“敵意”について、ニコラス神父は「私は
> 日本に長く滞在していたので、ある程度の世俗主義の雰囲気には慣れている」

「敵意」と「世俗主義」に、何か関係があるのか?
7七つの海の名無しさん:2008/11/27(木) 03:34:58 ID:bEKM/Kg/
>>6
 スペインに限らないが、欧州カトリック国の社会制度は中世教会法の影響が大きく、20世紀までは民法で離婚禁止が普通だったほどだ。
 こういう制度を改革して世俗化しようとすると、必ず教会勢力の反対が湧いてくる。(離婚の許可、学校でのキリスト教教育の任意化、政教分離・・・)
 ドイツでは19世紀にビスマルクが社会制度の世俗化をやろうとしてカトリック教会と大喧嘩になり、大幅に譲歩して痛み分けせざるを得なかった。
 スペインはレコンキスタで成立したキリスト教国家の色彩が強く、教会の政治への影響力も欧州でとりわけ強かった国だ。社会の脱宗教化政策など実行すれば、それへの抵抗の大きさは想像に余りある。

 今の中道左派の社会労働党政権が選挙公約を実行しようとすれば、それはさぞかし保守的なカトリックと“敵意”を相互に抱きあうことになるだろう。
 イエズス会のトップあたりが解放の神学に理解を示していても、「社会主義と教会」といえば、20世紀スペインの激動の歴史を通じて敵対しつづけてきた仲だから、末端の活動家・僧侶同士はそう簡単に握手できない。

 カトリック教徒の保守は左派政権の社会政策を「スペイン社会を神から切り離す『世俗主義』だ」といって非難している。社会労働党は「世俗主義で大いに結構、神から切り離されて大いに結構」と思っているんだろうが。
 ニコラス神父が日本で接した世俗主義というのは「結婚に宗教機関が関与しない」「宗教教育の時間そのものが無い」「日本人は学校で進化論を教えられると簡単に受け入れてしまう」といった現象を言っているのだと思う。
 日本人にとっては当たり前なんだが、カトリック国出身の聖職者には当たり前ではない。明治初年に来日した宣教師たちの日記を見ると、そういうことにいちいち驚いている。
 連中は「日本人は学校で教えられると親も子も自分の先祖が猿であることをすんなり受け入れてしまう」ことを非常に不思議がった。ニコラス神父もカルチャーショックを受けた経験があるんだろう。

 あと、今になってイエズス会が解放の神学に媚を売っている理由は、前法王の贔屓で怪物級の結社に成り上がったオプス・デイとの勢力争い上の共同戦線が目的、ぐらいしか考えつかない。
 それにしては、時期も遅すぎるし、余りにも政治的に拙劣だが。
8七つの海の名無しさん:2008/11/27(木) 05:49:07 ID:bIqVNLXL
>>7
詳しい解説ありがとう。カトリックもややこしい上に生臭いな。
9七つの海の名無しさん:2008/11/28(金) 02:02:25 ID:SbrDPuIU
どうでもいいが、かなりの基礎知識がないと、この元記事ってさっぱりわからんだろうな。
10七つの海の名無しさん